野村祐輔投手がFA権を行使せず残留が決定しました。
今季FA権を取得していたピッチャーの野村は巨人やヤクルトが狙っているとのうわさがありました。
交渉が難航しており個人的には丸のように出ていくつもりなのではないのかと思っていたのですが、本日カープに残留することが決定しました。
契約は出来高払いを含む2年総額3億円だそうです。
昨年の年俸は1億2000万円だったのでわずかに上がったことになりますね。
まあFAする選手を引き留めるためには当然お金を払わなければいけないのですが、たぶんよその球団はこれよりも高ったでしょうね。
じゃあやっぱり男気で残ったのかといわれるとそうではないように思います。
野村は2016年にこそ最多勝を獲得していますが、その後の成績はいまいちな感じになっています。
- 2016年・・・16勝3敗 防御率2.71
- 2017年・・・9勝5敗 防御率2.78
- 2018年・・・7勝6敗 防御率4.22
- 2019年・・・6勝5敗 防御率4.06
2017年はいいピッチングをしても援護がないこともあり不運だったといってもいいと思います。
しかしここ2年間は明らかに球のキレが悪くなっており連打を浴びる場面が増えていました。
さらに問題なのは先発ピッチャーとして多くの試合を5回6回で交代していたという事実です。
昨年の後半あたりから中継ぎ投手に不安を抱えていたので、試合を見ながらできるだけ先発投手には長い回を投げてほしいと思っていました。
しかし野村は安定の6回交代。
もちろん長く投げる時もありましたが片手で数えられるほどでしょう。
この3年の間に二ケタ勝利をしていないピッチャーをFAを使ってまでほしいと思うところがあるか?
お金がある巨人がほしがるのはまあわかりますし、打線が脅威となっておりピッチャーさえいれば・・・という感じのヤクルトもまあわかります。
でもこれらの球団に行ったとしてもカープの時のような成績ならあっさりと2軍落ちになってしまうでしょう。
確実に選手としての寿命も短くなってしまいますし、カープに残ったのは正解だったと思います。
ここまでごねた理由はやっぱりお金でしょうね。
本来なら減俸でも仕方のない内容だったのでカープとしてもこれが最大の譲歩だったのでしょう。
出来高含むとなっているのでおそらく現状維持でプラス出来高といった感じなんでしょうね。
まあなんにせよカープにとっては野村が残ってくれたことはうれしいニュースだと思います。
ちなみに本人は「このチームでもう一度優勝し、日本一になりたいという思い」とコメントしています。
後はFA権を取得しメジャーへの挑戦を考えている菊池選手だけですね。
彼も残ってくれると嬉しいんですけどね~。